新規事業・商品企画から研究開発推進、現場の課題解決・改善、そして、、人材育成まで
ジャパン・リラーチ・ラボ(JRL)は、明日の飛躍をお手伝いいたします。

新型コロナ対応でテレワークコンサルティングを実施しております。 詳細はこちら

 TOP>解説・講義>分析評価・解析 (解説・資料・説明)>代表的分析手法の原理・特徴>蛍光X線分析法(XRF)の原理・特徴>

蛍光X線分析法(XRF) 検出限界、定量下限の計算と定義

 (XRF:X-ray Fluorescence Spectrometer)

 
研究開発から問題解決、人材育成まで 技術分野のことならJRLにお任せ下さい
 

 分析を行う時に必ず出てくるものの代表として、「検出限界」と「定量下限」がある。前者は分析対象成分の有無を判断できる最小値であり、後者はその存在量を定量できる最小値である。当然ながら、通常は、検出限界<定量下限となる。なお、一般的には定量限界は下限値で表されるが、注意すべき点として、下限値だけでなく検出器の飽和や直線性の崩壊などによって決まる上限値が問題となることもある。XRFでは基本的には問題とならないが、検出限界についても装置へのダメージなどから上限も考慮する必要が生じることがある。

ここで、一般的に用いられている計算方法の一例を示すと

検出下限値
 ブランクを連続測定(10回以上)したときの、信号強度の標準偏差の3倍
   厳密には、5%許容検定基準で3.29倍である(3倍では7%)。
   JISでは3倍で定義されている。

定量下限値
 ブランクを連続測定(10回以上)したときの、信号強度の標準偏差の10倍
   正確には、許容誤差で定義が変わる(10倍では許容偏差10%)。
   JISでは、14.1倍で定義されている。

ただし、両者とも、本来は、ブランク液に何を使うかも重要な要因となる。



分析を真に活用して研究開発を加速しませんか 分析相談・コンサルティングはこちらへ

ご相談、お問い合わせは、まずは下記までお気軽にお問い合わせ下さい
お問い合わせ


 
  •  このページはお役に立ちましたか?

    YES    NO

    ご意見・ご感想




JRL