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サイエンスのゴールとは


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 「サイエンスとは、研究開発とは、いったいどこを目指すのか」、極めて難しい命題と言える。もちろん、企業の研究開発においては、新商品の開発ということが重要なミッションとしてあげられる。しかし、そうではあってもサイエンスのフィールドの中で研究開発を行っていかなければならない。では、元の質問に戻って、サイエンスの目指す所、すなわち、サイエンスのゴールとはいったいどこにあるのか。

 ここで、結果も含めて一連の流れがサイエンスであるための条件を考えてみたい。これも、人によって様々な答えが返ってくることが予想されるが、論理性と共に再現性、それも誰でも可能な再現性がサイエンスにとっては必須である。報告された条件で実験を行っても同じ結果が得られないということは、方法や結果、さらには、記述内容に問題があることになる。サイエンスとは不変のもののはずである。


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 サイエンスと混同されることも多く、ある意味では対極にあるものにテクニック(技能)がある。テクニックとは、言うなれば俗人的なものであり、極端な場合にはその人でなければできないこともある。すなわち、前述のサイエンスの必須条件であるはずの再現性が確保されていないのである。では、テクニックをサイエンスにするためにはどうしたらよいのであろうか。ここに、今回の難しい命題のヒントが隠されているはずである。誰にでも理解でき、トレースでき、再現するためにはどうすることが適切なのかを考えると言い換えても良い。


 すなわち、サイエンスであるためには自分だけにしか理解できない成果であってはならないのである。もちろん、その分野におけるある程度の基礎的素養は必要であるが、より多くの人に理解できるように成果を示す必要がある。最も効果的な方法は、どのような研究成果であっても、それを一つの理論体系として構築することである。そして、さらに進んで絵、すなわち、イメージとして表現することができればより理解も深めることができる。それは、必ずしも細部にまで至る精緻なものである必要はなく、概念を伝えるための模式図であってもかまわない。最も言いたい事、伝えたいことが表現されていれば良いのである。

 このように書くと、とても簡単なことで、そんなことは条件にならないという方もいるかもしれないが、いざ、実際に自分の結論を適切なイメージとして表現しようとするとその難しさに驚くはずである。絵にするためには、数字や数式で得られた結果を完全に理解し、自分の中で消化しきれていなければならない。だからこそ、もしもあなたが結論を絵にできないのであれば、それは本質を自分のものにしきれていないことを疑わなければならない。

 もちろん、必ずしも絵である必要はなく、場合によっては数式であってもかまわない。ただし、その場合には、できる限り単純で整然とした数式を目指すことが望まれる。そう、アインシュタインのE=mc^2のように。そして、そのときに重要なのは、単純に数式化するだけで終わるのではなく、その数式全体はもちろん、各要素の意味するところ、物理的意味、化学的意味を説明する努力をしなければならない。いったいどんなサイエンスがその数式の中に凝縮されているのかを表現できなければ、文字通りただの数式でしかないのである。

 もちろん、この命題の答えが数式やイメージに定まるわけではなく、目的や状況によって様々な答えがある。しかし、間違いなくサイエンスの目指すべきものとして、物事の本質を見極め、それを普遍的なものとして表現することがあるのは間違いない。そして、その普遍的な表現の一つが、数式であり、イメージなのである。

   
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