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技術者に必要な成功要素・条件


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 技術者として成長していくことが容易ではないことは、誰もが知っている。成長に必要な要素は様々なものが思い付くが、かなりの割合で才能が挙げられる。そして、同時に同程度の割合で、努力が必要であるという答えが返ってくる。もちろん、これらは双方とも必要であり、このことも誰もが認識していることであろう。

 これらはもちろん、誰もが認識しているとおり重要ではあるが、これが全てと言うわけではないことも事実である。これらは、ある意味では1人称的な要素であり、本人に内在するものである。しかし、研究を進めていく上では周囲との関わりという側面も無視することはできない。例えば、現実的な問題として一定以上の研究環境が研究を進めていく上ではどうしても必要になる。言葉を変えるなら、周囲を説得し、必要な研究予算を獲得していかなければならない。そして、このように周囲と関わるときに重要になるのがメンタルな要素である。

 メンタルな要素には、本人自身の性格などに左右されるパーソナリティーも影響するが、それまでの経験も非常に大きな影響を与える。例えば、あなたがプロジェクトスタートの判断や研究資金供与の判断をする立場にあったとき、自信に満ちたプレゼンをする技術者と不安を感じさせるプレゼンをする技術者のどちらの提案を採用するか。もちろん、それまでの研究実績も重要なポイントであるが、誰でも最初は実績のない時期がある。そんな場合でも、ある時には実績のある技術者と競い合わなければならないこともある。そんな時のあなたの唯一の武器は、如何にして成功の予感を相手に感じさせるかということだけである。


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  では、何が成功の予感を感じさせるのか。いささかサイエンティフィックではないが、敢えて直感的な表現をするならば、あなたの発する「オーラ」が相手を説得すると言える。もう少し表現を変えるなら、あなたの自信、成功の確信と言ってもよい。少なくとも、最も内容を理解しているはずのあなた自身が失敗するかもしれないと思っており、成功の道筋をイメージできていなければ、他の人がそこに成功の予感を感じることなどできるはずがない。


 成功するかどうかなどやってみなければわからず、そんな確信など持てるはずがない、という反論もあるかもしれない。確かにその通りであり、成功すると決まっているのならば研究などする必要はなく、後は実行すれば良いだけである。では、どうすれば本質的にはやってみなければわからないチャレンジに対して「オーラ」を纏うことができるのか。それを決めるのが、あなたのバックグランドなのである。

 バックグランドを形作るのは、あなたの才能やパーソナリティーも大きな要因ではある。世の中には、そういったカリスマ性のようなものを自然と持ち合わせている人もいる。しかし、残念ながら大部分のケースではそのような武器を持ち合わせていないのも現実である。そんなときに重要となるのが、あなたのこれまでの経験である。

 あなたが、その分野で十分な知識と経験を持っていれば、自信を持って話をすることができ、その自信が相手を納得させるオーラを生むのである。では、そのオーラを生みだす自信はどうすれば身につけることができるのか。

 まず、あなたがやらなければならないことは、自分のフィールドを見つけて、それを自分のものにすることである。もう少し前の段階で言うならば、興味を持って取り組める得意分野を見つけることである。「好きこそものの上手なれ」という言葉もあるとおり、興味を持てる、すなわち、楽しんで自発的に取り組めることは実りも大きく、早い。これに対して、打算的な目論見で取り組んでしまうと苦痛が伴い、より高いゴールに到達することは難しくなる。

 そして、そうやって見つけて、育てた自分のフィールドを足がかりにして周囲へと広げていくのである。理想的には全ての分野で深掘りできれば良いが、そのようなスーパーマンはいない。だからこそ、まずはI型のフィールドを獲得し、それをT字型のフィールドへと拡張し、その中で第2、第3の候補を見つけ出して、櫛形フィールドの形成を目指すのである。

 そうやって、その分野ではリーディングエッジ(最先端)にいるという自覚と自負を持てるようになれば、自ずと「オーラ」を纏うことができるはずである。では、具体的にどういう時にその分野での成長を自覚すれば良いのか。ここで一つの例をあげると、多くの企業で若手技術者のOJTの一環として学会発表が推奨されている。確かに、その分野のリーディングエッジにいる技術者たちの前で発表を行うためには、それなりの準備も必要であるので育成の期待も持てる。そして、発表の場で揉まれることでさらに、その分野の状況を知ることができ、自分のポジショニングもできる。多くのケースでは発表することを目標としているが、本当は発表だけでは道半ばなのである。本当の成長を実感するためには、発表するだけではなく、そのセッションで質問できるように初めてある意味一人前であり、一つのゴールに到達できたといえる。

 発表するためには、もちろん前述の通り自分の研究内容について十分に理解し手いる必要がある。しかし、質問するためにはその分野全体のことをより深く理解している必要がある。例えば、発表を聞いて説明がなかった等の為に自分が理解できなかったことが、実はその分野では周知の事実であり説明の必要もないものかもしれないのである。もちろん、そういった内容の質問をすることが必ずしも悪いということではないが、より高いレベルの質問をするためには、自分自身のレベルアップも必要となる。そういった意味で、発表だけではなく、質問をすることを目標にして欲しいものである。そういった経験が自信へとつながり、「オーラ」を生むのである。

 最初にうちは、恥もかき、打ちのめされることもあるかもしれないが、それも貴重な経験であり、自分の知らないこと、知るべきことを学習することができるチャンスなのである。そして、そういった活動の中で、手本とすべき、目指すべき技術者を見つけることも重要である。良き技術者との交わりは、極めて効率的な成長のファクターであると言える。ただし、ここで気を付けなければならないのは、決して「権威」にすり寄るのではなく、技術者として認めることができる人を見つけることも重要である。もちろん、そういった権威筋と呼ばれる人たちとの関係を築くこともある意味では重要ではあるが、今あなたに必要なことは自分の研究スタイルの手本となり、参考となるような相手を見つけることなのである。

 そして、そういった経験を積んでいく中で必ず目指して欲しいのが、どんなに小さなことでも良いので「成功体験を得る」という経験である。例えば、自分の選んだフィールドで一番になる、もっと具体的には学会などで表彰されるということは、とても大きな成功体験になるはずである。ここまで大きなものでなくても良いので、他人からその分野について相談されるなどほんの小さなことでも十分である。そういった経験の積み重ねが大きな自信へと繋がっていき、「オーラ」が生まれるのである。

 そうやって、努力と経験、体験を積み重ねていきながら、自分の成長を糧にさらなる成長を実現していくことで、技術者としてより大きな結果を生み出すことができる。そして、その結果がまた、次の結果を生み出すループを導いてきてくれるのである。

   
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