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仮説の重要性と仮説構築、検証の方法と考え方

 
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  • 仮説思考研修
    仮説構築の方法

 研究開発やトラブル解決などの技術分野だけでなく、経営や事業戦略などにおいても不確定な未来を予測することが必要となる。この未来予測を行う時に不可欠となるのが「仮説」である。既に得られている事実や情報、経験などをもとにして、こうすればできるはず、こうすればできるはずである、AにBを加えればCができるはずであるといったように方針、プロセスを決めるものである。単なる予想と仮説の違いは、そこにロジック、すわなち、論理的な説明付けが存在すかどうかということになる。

 したがって、仮説が無いということはサイコロを振るということに他ならないのであり、特に研究開発などの技術分野において仮説は極めて重要なものであり、その根幹を成す必要不可欠なものの一つであると言える。例えば、仮説を立てないまま実験を行うということは単なる博打であり、暗闇の中を突然走り出すようなものである。言い方を変えれば、仮説が実験を決めるのである。そして、仮説を立てることでストーリーが構築され、目的達成までの道筋が繋がる。あらゆる可能性の候補(様々な仮説)の中でどれが最も信頼度が高いのかを決めるのが仮説構築であるとも言える。仮説を考える上で多くの人は、仮説の正しさが気になってしまうが、大きく間違っている仮説は早い段階で露呈するのでやり直しの傷は浅く、小さく間違った仮説は顕在化が遅くともリカバリーが容易であるので大きな問題にはならない。まず、有る前提のもとで正しいと考えられる仮説を構築することが重要なのである。

 ここで仮説とは何かについて考えると、前述のように「仮説≠予想」であり、「仮説=予想+ロジック(論理)+論拠(事実)」と表現することができる。仮説においても予想は当然ながら構成要素であるが、重要なことはその予想が正しいと主張することができるロジックと根拠となる事実が同時に含まれていなければならない。これによって、アイデアというスタート地点とゴールという結果が結び付ける。そうやって、開発、トラブル解決、戦略策定などのスタートから結果までのプロセスの「絵」を描くのである。従って、計画とは仮説によって構築したストーリーを検証するプロセスに時間軸と具体的実施内容を加えて形にしたものである。

 仮説を考える上で必ずセットで考えなければならないものとして「検証」がある。仮説はあくまでも仮説であることから、正解かどうかは分からない。従って、その仮説が正しいかどうか、ゴールに本当に繋がっているかを検証しなければならない。仮説の検証で最も重要なことは、事実(fact)、実験結果で検証すること言うことであり、決して仮説を仮説で検証したり、予想で検証してはならない。

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 仮説構築の考え方においては、まず現状、ゴールを明確に認識して、その差異を埋めることができるストーリー、ロジックを仮説として組み立てるというプロセスを行うことになる。その中では、多面複眼視点で様々な角度から対象を見て、俯瞰視点で全体像を捉えることが重要となる。そうやって、部分最適ではなく、全体最適で事実を捉えて、ロジックを構築するのである。決して、目立つ情報や重箱の隅に囚われてはならない。また、仮説をただ一つだけ考えるのではなく、複数の仮説を構築してそれらを比較して、最も確からしい仮説に基づいて考え、行動することが必要である。そして、この「最も確からしい」という考え方が重要であり、仮説はあくまでも仮説であることから絶対の正解を最初から求めるものではなく、したがって、仮説の精度を求めるのではなく、確度、すなわち、「確からしさ」を求めなければならない。この確からしさを決める要因の中で最も重要なものが仮説の根拠となる事実、情報の正確さであり、ロジックの妥当性である。情報の不確かさや、論理の飛躍はダイレクトに仮説の確度に影響を与える。

 仮説を別の見方をすれば、PDCAにおけるPと直結するものであると考えることができる。すなわち、前述のように仮説をプロセスに落とし込んだものが計画、「Plan」なのである。そして、Pの段階で仮説そのものによって、実験(D)、検証の方法(C)、対応(A)までを想定するのである。P、仮説の段階でDCAの内容、結果までの絵が出来上がっていれば、後はそれが正しいかどうか、予想、期待される結論になるかどうか確かめるという、言うなれば「作業」を粛々と進めていくだけということになる。別の言い方をすれば、仮説(P)構築ができていれば、実験と解釈(DCA)は作業に落とし込めることになる。ただし、仮説は生き物であり、個々の結果によって変化するものであるから、最初に決めた仮設のままで最後までやり続けなければならないという意味ではない。刻々と変化する状況に合わせてより最適な仮説へと改善していくのである。しかし、変化させても良いとは言うものの決して妥協してはならない。

 技術者としてのセンスは、この仮説構築センスで決まると言っても過言ではない。


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