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何を何のために知りたいのか
別項も含めて繰り返し繰り返し述べていることに、「目的」があります。研究開発やトラブル解決に限らず、すべての行動には何らかの目的があるはずです。目的があって初めて何をすべきなのか、何がしたいのかということが分かってくるものです。これらのことは一般論として日常でも言えることですが、特に研究開発やトラブル解決などにおいては重要になります。
何のためにやっているのか。上司の命令だから仕方なく、査定のためにはやらないとしょうがない、そんな現実もあるでしょう。確かにその通りと言う面も理解はできます。しかし、それだけで行動してしまうと、真の目的、ゴールがいつまで経っても見えてこず、当然ながら見えないゴールには到達することはできません。
何のためにやろうとしているのか、それが分かって初めて何をしなければならないかが見えてきます。そう、「何を何のために知りたいのか」が分かり、自分の目指すべき方向が見えてくるのです。そして、この思考プロセスを繰り返すことで、最終目的(ゴール)を計画、行動へと落とし込んでいくことができるのです。
不良品が発生した。
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不良品の発生を止めたい。
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そのためには不良品の発生原因を知る必要がある。
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不良品はなぜ(何が)不良なのか
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原料?、プロセス?、不純物?、汚染?、・・・
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組成分析、プロセスモニタリング、表面分析、微量分析・・・
かなり端折って書いていますが、きちんとこのような思考プロセスを踏んでいくことで、別項でも述べた目的と手段のすりかわり、目的の変貌といった問題の発生を抑えることができます。この例で極論すれば、良品と不良品の違いが分かっても、不良の発生原因が分かってもそれだけでは何も意味はないのです。目的は、不良の発生を止めることなのですから、そこにまで到達できなければ目的は達成できていないということになるのです。
始まりはいつも「何のために」というところなのです。そして、その目的を絶えず忘れないで、その目的達成のためには何をしなければならないのか、何が必要なのかと考えていくことで、無意味な実験をするような事態にはならないはずです。落とし込んでいった計画のどの部分も必ず、最終ゴール、目的に繋がっていなければなりません。そして、そのつながりを絶えず意識しながら実験を進めることで、最後になって使えない結果だけが残るということにはならないはずです。
「何を何のために知りたいのか」
あなたは、実験がしたいから実験をするわけでも、分析がしたいから分析をするわけでも無いはずです。これらは、目的達成のための単なる手段なのです。有効な手段を選択し、有効に活用していくためには、使う人間が「良い筋」を持っていなければなりません。
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