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プレゼンテーションのコツとポイントとは
プレゼンテーションが重要であるということは様々な場面で言われており、誰もが認識していることである。では、なぜプレゼンテーションは重要なのか。その理由の一つは、プレゼンテーションが結果を成果にするプロセスであるからに他ならない。実験や調査、検討などで実施者は結果を得ることになるが、それだけでは単なる結果であり、まだ(世の中には)存在を得ていない。結果は他者に認知されて初めて存在を得る、すなわち、成果になるのである。この結果を他者に知らしめて認知させることで存在を与えて、成果にする最も代表的方法がプレゼンテーションなのである。
しかし、プレゼンテーションはただ結果(データ)を並べれば良いわけでなく、また、自分の考えを一方的に押し付けるものでもない。ここに、プレゼンテーションのコツとポイントがある。
一つ目のポイントは、プレゼンテーションは物語であり、ストーリーで結果や思いを語るということである。結果の単なる羅列ではなく結論に導かれる思考のプロセスを表現したものがプレゼンテーションである。そして、そのストーリーは、事実(データ)とロジックで紡がれる。言うなれば、事実という単語をロジックという文法で文章として物語を作り上げるのである。これによって、プレゼンテーションに一貫した流れが生まれ、聴衆の理解を促進し、納得を得ることができる。
二つ目のポイントは、聴衆にゴールとうれしさを示すことである。プレゼンテーションは物語であるが、決して小説や文学の類ではない。したがって、新鮮さやそれに伴う驚きは必要であるが、どんでん返しは不要である。そのプレゼンテーションがどこに向かっているのか、何を示そうとしているのかというゴールを提示することで、聴衆のストーリー予測と理解を助けるのである。向かう方向が分かれば、聴衆は聞き、理解する準備がしやすくなる。そして、聴衆がそのプレゼンテーションを聞き、理解し、納得する理由となる「うれしさ」を示すことで、聴衆の心を引き寄せるのである。
三つ目のポイントは、話し方であり、情熱(パッション)と信念、自信を持って話すことが重要である。どんな人でもひたむきに頑張っている人には好感を持つものであり、強い情熱を持って取り組んでいれば自ずとプレゼンテーションにもその情熱が見えてくる。そして、信念と自信を持って情熱的に話すということは、聴衆を不安にさせないということである。プレゼンターが不安げに、自信無げにプレゼンテーションをしてしまったら聴衆はさらに不安になり、プレゼンテーション自体を受け入れられなくなる。そして、信念と自信を持って情熱的に話すためには、それが出来るだけの内容となるような準備が重要なことは言うまでもない。
プレゼンテーションのコツやポイントという話題の中では、緊張に関することは外すことができないが、大小の程度の差こそあれ誰でもある程度は緊張するものである。従って、緊張もプレゼンテーションの構成要素の一つというぐらいに考えることも緊張を和らげるコツと言える。緊張の原因には様々なものがあるが、代表的なものは話すことを忘れたら、詰まったら、間違ったことを言ったらというような上手に話そうという意識がある。しかし、プレゼンテーションで求められるのは、上手に話すことではなく、分かりやすく話すことである。そして、忘れたり、詰まったりしないためには練習すれば良く、間違ったことを言わないためには事前の準備を周到にすれば良く、これらはすべて自分で何とかできるものばかりである点も理解していなければならない。
プレゼンテーションを行う上ではいくつかの失敗のパターンがあるが、最も陥りやすい失敗の一つは聴衆を情報の波に溺れさせてしまうことである。プレゼンターはどうしても、全ての結果、全ての努力を話したいと考えてしまう。しかし、情報の受け手である聴衆のキャパは限られており、加えて、プレゼンターが何日、何週間、何か月もかけてきた結果を何分かの間で理解しなければならないのである。従って、伝える内容の取捨選択を適切に行って、本当に必要なもの、残すものだけでプレゼンテーションのストーリーを組み立てなければならない。
それでも、どうしても情報過多になってしまうのであるが、それを補うためには分かりやすく話すと同時に分かりやすく伝える努力も必要である。例えば、文字で伝えるのではなくイメージとして表現すれば聴衆は直感的に理解しやすくなる。数字の羅列ではなくグラフにするのも同じ理由からである。すなわり、見やすい、分かりやすいスライドにするというのもプレゼンテーションの重要なコツ、ポイントの一つである。決して、アニメーションなどの派手な演出やデザインのスライドが推奨されるわけではない。フォントサイズや色使いなども見やすさという点では配慮が必要ではあるが、スライドデザインはあくまでも補助的なものである。ただし、スライドデザインに意味と統一性を持たせることは重要である。
また、プレゼンテーションのコツやポイントを語る上では、質疑応答に関することも外せない。最も需要なことは、まず質問やコメントに正直に正面から答えるということである。ゴチャゴチャとした説明や前置きなど、全て言い訳に聞こえてしまうので注意が必要である。分からないことは分からないと正直に答えること、相手目線で考えることが最も重要である。仮に意地悪な質問やコメントが来たとしても、決してそれに応戦してはならない。
プレゼンテーションには様々な難しい点や不安なこともあるが、自分のハレの舞台だと思って楽しむ気持ちも大切である。
この他にも様々なものがあるが、ここに示したコツやポイントをどう実際のプレゼンテーションに反映するかなど、詳細はセミナーや研修へご参加、コンサルティングを活用ください。
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