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実験の考え方:実験の目的は何か(目的志向で業務効率化)
サラリーマン時代、管理職になっても実験室には時間を見つけては足を運んでいました。ただ、さすがに自分で実験をすることは立場的にも、人材育成の観点からも適切ではない面が多々あるので、もっぱら様子を見に行くという感じでした。当時の部下からすればかなり鬱陶しかったと思います。
さて、そうやって実験室に行くと、意図的に世間話をすることもありますが、通常はその時にやっている開発や実験の話をします。報告会等でも色々聞いているのですが、やはり真実は現場にあると思っているので、生の声、情報を聞きたいという思いでした。なので、
「今はどんな実験しているの?」
「期待通りのデータは出てる?」
「どんな結果になると予想してるの?」
「この実験ではどんな結果が出てくるの?」
「ところで、このデータは何に使うの?」
「この実験で何を明らかにするの?」
といったことなどを聞いていました。
どの質問もそれほど突拍子もないものではなく、実はどれも即答出来て当たり前の質問ばかりです。ところが、答えに窮する場面に度々出くわして困惑するということがありました。実はコンサルティング先のクライアントでも、コンサルティング内容によっては現場を見させていただいてこのような質問をさせて頂くことがありますが、こちらでも同様に即答できないケースが多々あります。
私の感覚からすれば、即答できないことが不思議でなりません。答えられないということは何も考えていないということだと言えます。
「今はどんな実験しているの?」 ⇒ やってることをそのまま言えば良い
「期待通りのデータは出てる?」 ⇒ 状況をそのまま答えれば良い
「どんな結果になると予想してるの?」 ⇒ 実験は予想を確かめるためのもの
「この実験ではどんな結果が出てくるの?」 ⇒ 欲しい結果があるから実験する
「ところで、このデータは何に使うの?」 ⇒ 実験の目的そのもの
「この実験で何を明らかにするの?」 ⇒ これも実験の目的
即答出来て当たり前ですよね。
実験は単なる手段でしかありません。目的と仮説があって、何かを確かめたい、仮説を検証したいという手段として実験をするのです。開発には必ず仮説があり、実験とは仮説を検証するための手段です。従って、極論すれば実験せずとも仮説が検証できれば実験は不要です。
しかし、開発の目的や仮説はもちろん、実験の目的も何も意識していないのです。だから、質問に答えられないのです。そんな実験に果たして意味はあるでしょうか。
一度、振り返ってこの質問に答えられるかご自身で考えてみて下さい。また、現場に足を運んでこんな質問をしてみて下さい。実験量ばかり多い、その割には結果が出ない、成果が出ない。開発でお困りの時はジャパン・リサーチ・ラボにご相談ください。
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