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企業における文化とは


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 「企業文化」という言葉を耳にしたことがある人は多いと思われる。企業風土というような言い方をされることもある。ここで、文化という言葉の定義を辞書(三省堂大辞林より引用)で調べてみると、

文化
「社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。」

と説明されている。ここで書かれている社会は組織と読み変えると企業文化を考えることができる。すなわち、企業文化とは、その企業における「行動様式」であると言える。

 すなわち、その企業において習得、共有、伝達されてきた潜在的な行動基準である。そして、企業における行動を考えたとき、考える、判断する、決定するといったことにおいて最も根源的な基盤となるものであり、ある意味では、無意識のうちにその思考を左右するものである。

 このように考えると、企業における文化とはその企業、従業員のベクトル喉代であり、向くべき方向を決めるものであるとも言える。しかし、文化とは自然発生的、自発的に形成されるものであることから、ルールや規定、目標、スローガンといったものとは異なる。すなわち、誰かに指示されたから、義務からといった行動起点ではなく、文化の形成過程と同様に自然に、自発的に、あるときには無意識の内に行動起点となるものでなければならない。

 このような文化というものの性格からも、その形成は一朝一夕にいくものではなく、長い時間をかけた持続的、継続的企業活動の中から生まれてくる。そのため、多くの企業で自社の文化醸成に苦労していると言える。

 強烈なカリスマによる企業活動も可能ではあるが、企業の持続性(サスティナビリティー)や継続的成長という観点においては極めて不安定な状態である。そのような強烈なカリスマが継続的に一つの企業に生まれ続けると言うことは希有であり、その典型が2代目、3代目オーナー社長による失敗である。

 企業文化は直接的に利益を生んだり、事業を生み出すものではなく、また、明確に認識できるものではないことが多い。しかし、最近多くの企業で注目されている企業ブランド、ブランディングは、実は企業文化の具現化したものの一つである。例えば、企業ではないが日本製品は高機能というだけでなくその信頼性によっても高く評価されている。これこそ日本というブランドが構築されていると言える。このような日本ブランドが出来上がった背景には、日本人の真面目さ、物事に対する美意識といった国民性、すなわち、文化が大きな役割を担っていることは誰もが知るところである。企業においても同様で、文字通りの有名ブランドに代表されるように、あの企業の製品であればその価値があるという明確なブランド構築は、その企業の製品に対する思いやプライドといった連綿と続く文化によって創り上げられたものである。逆に言えば、文化無くしてブランドは生まれないと言っても過言ではない。

 従って、企業文化を育てるということは、その企業そのものの持続成長の基盤を育てるということに他ならない。目先の利益とそのための効率性だけを追い求めるのではなく、未来を創り出す文化の醸成が今こそ必要とされている。


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