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研究開発と分析のあるべき関係

 
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 このページを読んでくださっている方の多くは技術系の方だと思います。研究開発に携わる方、分析に関わる方、製造現場におられる方など様々でしょう。今回は、そんな中で、分析と開発の関係について考えてみたいと思います。

 日本には分析を生業としている、いわゆる分析受託会社がたくさん存在しています。そして、その中でもグループ会社、親会社からの分析依頼だけを受けるところもあれば、基本的にどこからの依頼でも受託する分析受託専門企業というものもあります。また、別会社の形態になっていなくても、社内の別部門、分析専門の部署を持っている企業も数多くあります。

 以上のような状況の中で、一つ大きく懸念される傾向があります。それは、社内ヒエラルキーとでも言えるもので、それが最も顕著に現れるのが開発と分析の関係です。これは特に日本企業で顕著なのですが、様々な企業で話をする中で見られる一つの傾向として、開発が上位で、分析は下位、開発のための補助という意識です。もちろん、あからさまにそのようなことは口にしませんが、話をしていく中で、分析部門、分析担当者を下請け的に見ている開発担当者、逆に自分は所詮下請だと思ってしまっている分析担当者を何度も目にしています。中には、自分は開発担当だから分析のことはあまり知らなくても良いという考えの人も少なくありません。逆に、自分は分析担当だから試料や実験の詳細は知る必要がないという考えの人も数多くいます。

 この背景は、開発と言えば実験という意識があるからではないでしょうか。しかし、皆さん開発というプロセスをもう一度冷静に、客観的に見返してください。本当に実験ばかりしていますか?良く考えてみると、費やした時間の半分か、下手をするとそれ以上は分析、評価に使っていないでしょうか。いくら実験ばかりを数多く行ったとしても、分析による評価で確認しなければ結論は出せません。

 このように考えると、本来は分析と開発というのは、優劣の関係ではなく、一体でなければならないものだということが容易に理解できるはずです。

 また、自分が分析しなくて第3者に依頼するにしても、ある程度分析のことを知っていなければ、どんな方法があって、どんなことが確認できるのか、どこを見て欲しいかを伝えることなどができません。これでは、詳細な解析を行うことはできません。自分が分析しないとしても、一定レベル以上には分析のことを理解して、本当に専門的な部分だけをお願いするというのが本来あるべき姿です。逆に、分析担当者も試料の履歴や実験の目的、プロセスなどを理解していなければ、どこをどのように評価すれば良いかの正確で詳細な判断ができません。

 試料とは手塩にかけて作った自分の子供のようなものです。そんな大事なものを、何をされるのかも分からない状態で他人に渡すことができますか?

 分析を知らない、知ろうとしない開発者は3流であり、同時に、開発を知ろうとしない分析担当者も3流です。



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