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アドバーチングのすすめ
「アドバーチング」とは、「アドバイス」と「コーチング」を合わせたJRLオリジナルの造語であり、現代の実情に合わせた新しいコーチングスタイルを現すものです。
通常、一般的なコーチングのマニュアルではアドバイスは避けるべきであり、ましてや、答えや、やるべきこと、進む道を示してはいけないとされていることすらありますしたがって、多くのコーチングの場面では、口を揃えるように、「答えはあなたの中にあります」、「答えはあなたが見つけなければなりません」というようなことを言います。
確かに、理想としては、コーチングとはこうあるべきなのかもしれません。その理由は、コーチングとは答えを見つけることは一つの通過点であり、答えを自分で見つける力を習得することを目指すという思想があるからと考えられます。しかし、悩んでいる状態で答えはあなたの中にあると言われても、確かにそうかもしれないとは思いながらも、しっくりとこないのではないでしょうか。
また、コミットメント(約束)を意識づけるという目的もあります。しかし、そんな風にしなくても意識づけることは可能です。
例えば別項で述べているように、自転車に乗れるようになりたいというとき、乗れないという状況におかれていて悩んでおり、何とかして乗りたいという人に対して、「なぜ乗れないと思いますか?」、「乗れるようになるためにはどうすれば言いと思いますか?」と聞かれることをどう思いますか?加えて、それらをいつまでに実行するか、というように、ある意味では畳み掛けるのです。乗れなくて悩んでいる人にしてみれば、なぜ乗れないのかが分からないから悩んでいるのであって、そんなことを聞かれて分かるわけがないと言いたくならないでしょうか。また、何をしますかと言われても、どうすればいいのか分からないから悩んでいるのであって、練習しますとしかいえないだろう、と言いたくなります。しかし、これがマニュアルに則ったコーチングなのです。
もちろん、レベルの高いコーチは認識されていないだけで、潜在的に存在している答えを引き出すスキルを持っている人もいます。しかし、そういった人は決して多いとは言えず、少なくともマニュアルコーチではできません。
JRLで行うコーチングは、自らが提唱する「アドバーチング」であり、必要に応じて適切なアドバイスをすることを取り入れています。もちろん、安易に答えを示すことではありません。ありていの言葉を使うならば、答えにたどり着くための適切なヒント、選択肢を考えるためのヒントを適切に提示し、行き詰っている思考をほぐし、その幅を広げることを意味します。そうやって、行き詰まり、悩んだ時の思考の方法を習得していくことを目指すステップのひとつとして考えています。
一般的なコーチングでも、確かに質問によって導くというようなことが解説されています。しかし、前述のように質問されている側の立場からすれば、悩みが増えるだけというケースが少なからずあります。にもかかわらず、マニュアルコーチ達は教科書どおりの流れから抜けられません。そんなときに、例えばこんな考え方がある、先人達はこんな風に考えて、こんな事をした、などというような情報を得られれば考えるきっかけ、取っ掛かりを得ることができます。何かを考える時、行動するとき、特に新たなことにチャレンジする時、最も大きな障壁の一つとなるのが、この「取っ掛かり」であり、標準的な考え方なのです。言うなれば、何から手を付けて良いか分からない、という状態です。そんな状態を乗り越えるための適切な導きを可能とするのが、「アドバーチング」なのです。
是非、JRLのアドバーチングを体験してください。
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