暗黙知の形式知化と行動心理による進化型技術継承の方法セミナー・講習会
~組織と技術の自律的成長を生む技術継承の戦略と方法~
技術を繋ぎ、発展させる技術継承
人を育てる技術継承
技術継承による継続的発展と成長 |
技術継承における2007年問題は誰もが知るところであるが、10年が過ぎた今でも技術継承に苦しんでいる企業が数多くあります。この背景には、雇用延長や再雇用といったパッチワーク的でその場しのぎの対策による問題の先送りなどの方法論的な問題はもちろん、技術継承というもの自体に対する間違った認識があります。本来の技術継承とその目的は何か、何をどのように伝えなければならないか、そして、なぜ技術継承は難しいのか、上手く行かない理由は何かという技術継承の本質を考えなければ未来永劫同じ問題を繰り返すことになります。技術継承は単なる技術の引継ぎではありません。
本講演では、技術継承の本質の理解と共に、発展的成長へと繋がる技術継承戦略の考え方、そして、その戦略を実現するための具体的方法(伝える内容、伝え方、技術の情報化)について、暗黙知と形式知という考え方や行動心理学の考え方を取り入れて解説します。
受講者の声
- 今回の研修では、どうしてよいかわからなかった「技術伝承」、「納得感がある教育」について明確な答えを得ることができました。
- 言葉の定義の重要性については、まったく同感で、研修内容を理解することができたと感じています。
- 今後やるべきことが膨大で、少々気後れしていますが、チャレンジしていきたいと存じます。
- 大切な情報や考え方を沢山教えて頂き有難うございました。
- とても丁寧でよく理解できました。いろいろな実例もあって判り易かったです。
- お話がうまく、非常に理解しやすかったと感じました。
- 暗黙知は知ってはいるものの漠然とした認識しかなく、具体的にどのようなアプローチで探っていけば良いかが分かったのは大変助かりました。
- 技術を継承する対象者の年齢がかなり離れており、何を軸に伝えればよいのか悩んでいたが体系的に教えていただき参考になりました。
- これまでの自分たちのやり方で良くなかった点が分かった
- 暗黙知形式知の整理、継承者受けての心構えや考え方の準備、組織として求められる対応等の整理ができました。
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JRL主催セミナーはセミナー会社等との共催では含まれない、実施されない
・追加の内容、解説
・例題や演習等の追加
・講義中に実施した演習の回答に対するコメント、アドバイス
・お申込みがお1人でも原則として開催(中止による面倒な事務処理が不要)
が含まれ、より詳細に深く学び、実務での活用を促進することができます。
また、主催セミナーだけの特別受講特典も利用することが可能です。
実施日 |
2022年12月6日 10:30-16:30 |
実施方式 |
Web配信(Zoom) |
受講料 |
税抜き45000円 (税込み49500円)、テキスト付
・受付メール送信後のキャンセルは原則不可となりますので、ご都合が悪くなった場合には代理手配等をお願いします(その場合には事前にご連絡ください)。 |
講師 |
ジャパン・リサーチ・ラボ 代表 博士(工学) 奥村 治樹 |
備考 |
【ZoomによるLive配信】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
・お申し込みにあたり、接続確認用URL(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途受講用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご受講ください。
・リアルタイムで講師へのご質問も可能です。
・タブレットやスマートフォンでも視聴できます。 |


主な対象 |
・初中級からマネージャー、経営層
これから技術継承やその準備を始めようとしている、現在進めている、上手く行かないと感じている現場担当者から管理層、経営層を対象とします。
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修得できること |
・本来のあるべき技術継承
・技術継承の考え方と方法
・保有技術の可視化と情報資産化
・継続性と発展の両立
・基盤人材戦略
など |
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特徴
- 単なる引継ぎではない本来の技術継承を理解
- 技術の継続性だけでなく、発展させる技術継承
- 技術継承によって人を育てる
- 技術の継続、発展、人材育成による事業の発展
- 未来を創る技術継承システムの構築
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主な内容
1【技術継承と暗黙知】 |
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1.1 |
演習 |
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1.2 |
技術継承とは |
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1.3 |
暗黙知の定義 |
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1.4 |
暗黙知の構成要素 |
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1.5 |
暗黙知の利用(継承) |
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1.6 |
暗黙知を形式知にする |
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1.7 |
演習 |
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1.8 |
二つの「ワザ」:技能と技術 |
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1.9 |
情報資産化 |
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1.10 |
継承は製造技術だけではない |
2【継承の目的】 |
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2.1 |
なぜ継承するのか |
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2.2 |
サスティナビリティー |
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2.3 |
暗黙知の応用・発展 |
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2.4 |
【なぜ継承が難しいか】 |
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2.5 |
本質的課題 |
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2.6 |
現実的な現場の課題 |
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2.7 |
情報化の難しさ |
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2.8 |
内面の可視化 |
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2.9 |
大いなる誤解の存在 |
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2.10 |
継承における心理的課題 |
3【技術継承における課題】 |
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3.1 |
演習 |
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3.2 |
伝える側の課題 |
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3.3 |
良き師とは |
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3.4 |
受け手の不在 |
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3.5 |
責任と原因の帰属 |
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3.6 |
継承≠引継ぎ |
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3.7 |
アウトソーシングの罠 |
4【継承プロセスとは】 |
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4.1 |
テクニック ≠ テクノロジー? |
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4.2 |
重要な顕在化の方法 |
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4.3 |
ヒアリングとインタビュー |
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4.4 |
質問レベル |
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4.5 |
4Q(4つの質問) |
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4.6 |
質問と意図 |
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4.7 |
質問における心得 |
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4.8 |
質問とは何か |
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4.9 |
質問の例 |
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4.10 |
フロー化 |
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4.11 |
全体像の把握 |
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4.12 |
フローの深掘り |
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4.13 |
トップダウン&ボトムアップ |
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4.14 |
技術の可視化 |
5【継承のキーポイント】 |
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5.1 |
技術継承とは |
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5.2 |
形式知化の向こう側 |
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5.3 |
本当の形式知へ |
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5.4 |
手順の後ろにあるもの |
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5.5 |
技術の本質 |
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5.6 |
演習 |
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5.7 |
技術力の継承とは |
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5.8 |
スキル以外に継承する本質 |
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5.9 |
継承の内的プロセス |
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5.10 |
スタートとゴール |
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5.11 |
伝えること |
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5.12 |
人を動かす伝え方 |
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5.13 |
ベテラン(シニア)から若手へ? |
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5.14 |
熟練者とは何か |
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5.15 |
演習 |
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5.16 |
熟練者の特徴 |
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5.17 |
2種類の熟練者 |
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5.18 |
新米、中堅、ベテラン |
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5.19 |
ジェネレーションギャップ |
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5.20 |
継承≠コピー |
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5.21 |
言葉の重要性 |
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5.22 |
演習 |
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5.23 |
明確な業務化 |
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5.24 |
業務としての期限・目標(ゴール)の確認 |
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5.25 |
定期的な進捗管理 |
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5.26 |
トップの旗振り |
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5.27 |
バランス |
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5.28 |
もう一つのバランス |
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5.29 |
失敗の価値 |
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5.30 |
二つの成長 |
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5.31 |
技術は資産 |
6【継承を成功させる戦略】 |
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6.1 |
経営戦略との整合 |
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6.2 |
人材戦略との整合 |
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6.3 |
人材構成 |
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6.4 |
継承の要件 |
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6.5 |
期間の設定と時間の確保 |
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6.6 |
優先順位 |
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6.7 |
対象の取捨選択 |
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6.8 |
ステップ継承 |
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6.9 |
増える技術への対応 |
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6.10 |
分散・冗長化 |
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6.11 |
分散冗長化のパターン例 |
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6.12 |
継承のPJ化 |
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6.13 |
継承マニュアル |
7【継承の準備】 |
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7.1 |
準備の重要性 |
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7.2 |
技術継承の意義の周知 |
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7.3 |
継承における目的と目標 |
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7.4 |
棚卸 |
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7.5 |
演習 |
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7.6 |
技選 |
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7.7 |
分類する |
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7.8 |
選別 |
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7.9 |
人材の棚卸 |
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7.10 |
人選 |
8【手順、スキル以外の伝えるべきこと】 |
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8.1 |
手順だけで終わらない |
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8.2 |
何をもって完成か |
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8.3 |
職人の判断 |
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8.4 |
感性の情報化 |
|
9 |
【伝えること(内面)】 |
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9.1 |
ソフト要素 |
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9.2 |
関係者の納得 |
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9.3 |
啓蒙と納得 |
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9.4 |
特異点の重要性 |
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9.5 |
特異点の理解 |
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9.6 |
技術だけではない |
10【技術(ナレッジ)の可視化・情報化】 |
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10.1 |
外面(手順)の情報化 |
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10.2 |
パラメーターの可視化 |
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10.3 |
演習 |
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10.4 |
目的とパラメーターの相関 |
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10.5 |
情報化の基本プロセス |
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10.6 |
数値化 |
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10.7 |
数値化の方法 |
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10.8 |
数値化すれば良いのか |
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10.9 |
内面の情報化 |
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10.10 |
認知プロセスの可視化 |
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10.11 |
わざ言葉 |
11【技術継承の方法(伝え方と教え方)】 |
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11.1 |
継承のパターン |
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11.2 |
継承技術のブレークダウン |
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11.3 |
認知バイアスの罠 |
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11.4 |
まず知る |
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11.5 |
徒弟制度 |
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11.6 |
正しいOJT |
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11.7 |
良い訓練とは |
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11.8 |
背景と理由 |
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11.9 |
ソクラテス式 |
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11.10 |
定量的、客観的に |
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11.11 |
動作レベル |
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11.12 |
以心伝心 |
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11.13 |
「動」で伝える |
12【継承のためのコミュニケーション】 |
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12.1 |
コミュニケーションとは |
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12.2 |
心(マインド)のリンク |
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12.3 |
伝えたいこと、聞きたいこと |
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12.4 |
全体イメージ(テーマ)の共有 |
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12.5 |
いっしょに冒険の旅に出る |
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12.6 |
アフターフォロー |
13【育成と継承】 |
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13.1 |
伝える側の教育が必要 |
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13.2 |
受け手となれるような事前教育 |
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13.3 |
オーバーラップ |
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13.4 |
メンタリティー |
14【まとめ(継承のゴール)】 |
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14.1 |
継承の基本フロー |
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14.2 |
開発、モノづくりへのフィードバック |
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14.3 |
継承だけで終わらない |
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14.4 |
継承プロセスの改善 |
15質疑 |
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